Zapier vs Make vs n8n 徹底比較:課金モデルの違いで選ぶ【2026】
課金モデルが根本から違う3ツールを、公式料金(確認日つき)で比較。料金が跳ねる仕組み、乗り換えの判断軸、どれを選ぶべきかを整理。
扱うツール:Zapier/Make/n8n 執筆:シュヴァルツ編集部
業務自動化ツールを選ぶとき、機能表を並べた比較記事はいくらでもある。でも、機能の数を比べても選べない。この記事では、3ツールの課金の仕組みを公式の料金ページで確認し、選び方の軸を整理する。
結論から言うと、3ツールの差は機能ではなく課金モデルの設計思想にある。ここを理解せずに選ぶと、後で請求書を見て青ざめることになる。
この記事の要点(先に結論)
- Zapier=タスク課金。簡単だが量で跳ねる。少量なら最良。
- Make=クレジット課金。視覚的で、同じ月1万単位ならZapierより大幅に安い。中量帯の本命。
- n8n=実行課金(ステップ数は無関係)。自前ホストならライセンス費ゼロ。技術力があれば最も安い。
私の立ち位置も先に書いておく。n8nではワークフローを組んで使っている。Zapier・Makeは使っておらず、3ツールとも有料プランには課金していない。また、ツールとは別に、自前のVPS上でデータ取得からAIによる分析までを定期実行する仕組みを運用している。以下の料金や仕様は、この経験ではなく各社の公式情報に基づく。
結論:あなたはどれを選ぶべきか
細かい比較の前に、選び方の結論を先に置く。読者は結局これが知りたい。
| あなたの状況 | 選ぶべき | 理由 |
|---|---|---|
| 技術に詳しくない・月数千タスク以下 | Zapier | 圧倒的に簡単。連携数も最多 |
| 視覚的に組みたい・中量で安く | Make | クレジット単価が安く割安。分岐に強い |
| 技術力がある・大量実行 or データ機微 | n8n(自前ホスト) | ライセンス費ゼロ・最安・完全制御 |
それぞれの最新プラン・料金を公式で確認する
Zapier 公式サイトーー Make 公式サイトーー n8n 公式サイト
※Makeのリンクは広告リンクです。Zapier・n8nは通常リンクで、報酬は発生しません。掲載順・評価は報酬の有無で変えていません。
3ツールの根本的な違いは「何を1回として数えるか」
ここが最重要。同じ「10ステップの処理を月1万回動かす」ワークフローでも、課金単位が違うと費用が桁で変わる。
- Zapier(タスク課金):1ステップ=1タスク。10ステップ×1万回=10万タスク。最も高くつく数え方。
- Make(クレジット課金):モジュールの実行ごとに数える(通常のモジュールは1回=1クレジット、AI系など一部はそれ以上)。数え方はZapierに近いが、1単位あたりの単価が安い。
- n8n(実行課金):ワークフロー1回の実行=1カウント。ステップ数は無関係。10ステップでも2ステップでも1万実行。自前ホストならn8n側のライセンス費はかからない(サーバー代は自分持ち)。
つまり——ステップが多く・実行回数が多いほど、Zapierは不利、n8nは有利になる。この一点を押さえれば、3ツールの性格はほぼ理解できる。
料金の実際:どこで跳ねるか
以下は各公式の料金ページを2026年9月13日に確認した内容(公称値)。料金は頻繁に改定されるので、申し込み前に必ず公式で最新を確認してほしい。
| 無料枠 | 有料の入口 | 課金単位 | 上限に達すると | |
|---|---|---|---|---|
| Zapier | 月100タスク・2ステップのZapのみ | Professional:月$19.99(年払い/750タスク)、月払いは$29.99 | タスク(成功したアクション1回) | 既定では停止。従量課金を有効にすると割増単価で追加、ただしプラン上限の3倍まで |
| Make | 月1,000クレジット・有効シナリオ2本 | Core:月$9(10,000クレジット) | クレジット(通常モジュール1回=1) | シナリオ停止。割増価格で追加クレジット購入可 |
| n8n(クラウド) | 常設の無料プランなし(トライアルあり) | Starter:月€20(年払い/2,500実行) | 実行(ワークフロー1回) | 実行上限に達するとプランに応じて制限 |
| n8n(自前ホスト) | Community Editionは無料 | ─(サーバー代のみ) | ─ | ─ |
Zapier
無料で始めやすいが、Professionalはタスク量に応じて段階的に価格が上がる(750タスク$19.99 → 2,000タスク$49、いずれも年払い)。ステップ数×実行回数でタスクが積み上がるため、処理量が増えるほど割高感が出やすい。
Make
Coreは月$9で10,000クレジット。Zapierで同じ桁の量を回すより1単位あたりの単価はかなり安い(Make公式もその点を比較ページで打ち出している)。「Zapierを卒業したいが自前ホストはまだ」という中量帯の受け皿として、価格対パワーのバランスが良い。なお課金単位の呼び名は「オペレーション」から「クレジット」に変わっている(プラン価格は据え置き)。
n8n
クラウド版はStarterが年払いで月€20(2,500実行)。だが真価は自前ホストで、Community Editionは無料、費用はサーバー代だけになる。ステップ数に関係なく1実行で数えるため、複雑で大量の処理ほど他の2ツールとの差が開く。代償は、サーバーの運用・保守・セキュリティを自分で持つこと(SSOやGit連携など一部機能は有料版のみ)。
乗り換えの定番ルート:Zapier → Make / n8n
よく語られる典型パターンがある。「Zapierで始める → タスク量が増えて請求が膨らむ → Make か n8n を評価する」。
乗り換えの判断軸はシンプルだ:
- 処理量が少なく、技術を触りたくない → Zapierのままでいい。乗り換えコストの方が高い。
- タスクが増えて請求が痛い・視覚的に組みたい → Make。移行は比較的容易。
- 技術力がある・データを自社で持ちたい・大量実行 → n8n自前ホスト。最も安いが運用責任を負う。
AIエージェント時代の比較(2026年の新軸)
2026年は「自動化×AI」が当たり前になり、3ツールとも対応を進めている。ざっくり言うと——大きなデータをやり取りするAIエージェント用途では、長時間実行・大きなJSONを扱えるn8nが有利とされる。Zapier・Makeはタイムアウトやデータ量の制約に当たりやすい。
私自身、VPS上でデータの定期取得からAIによる分析までを自動で回しているが、この種の処理は1回の実行が長く、扱うデータも大きくなりがちだ。AIを業務に組み込むなら、料金だけでなく1回の実行時間やデータ量の上限も最初に確認しておきたい。
まとめ:3行で
- Zapier:簡単さを金で買う。少量なら最良、量で跳ねる。
- Make:視覚的で割安。中量帯の堅実な選択。
- n8n:技術力があれば最安・最強。自前ホストで真価。
自動化ツールは「どれが優れているか」ではなく「誰が・どれだけの量を・どんなデータで動かすか」で決まる。あなたの状況に当てはめて選んでほしい。
無料プランがあるので、まず触ってから決めるのが早い
Zapier 公式サイトーー Make 公式サイトーー n8n 公式サイト
※Makeのリンクは広告リンクです。Zapier・n8nは通常リンクで、報酬は発生しません。掲載順・評価は報酬の有無で変えていません。